今考えてます

長い文章が書きたくなった時用

福岡の備忘録(SideM3rd)

これはアイドルマスターSideM 3rd福岡公演を観に行ったとあるP(30代・会社員)の覚え書きです。

私の話なので、ライブレポとかはほぼないという前提で、暇な人とかだけ気が向いたらご確認ください。

 

※語彙力がないので割り切ってください

 

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ここ2ヶ月位(ピークがそのくらいで本当はもう少し長かったかも知れない)、驚くほど体も気持ちも動かせなくて、辛い気持ちで過ごしていました。

毎日起きて、仕事して、帰ってご飯食べて(元気があればソシャゲをやって)寝るだけです。私は眠りが浅いので(夢をよく見るんですが、夢の中で考えて行動するので全然寝た感じがしないです)、どうにも回復しないまま翌日になります。

 

精神的に辛いと色んなことが起きますが、今回は「音楽を聴くのに疲れる」とかそういうレベルで、それが理由で、Mマスのオリピ9以降のCDを未だに1枚も聴けてないです。現時点でです。

プレイヤーの開閉ボタンを押すのもしんどいし、音楽が掛かると、喉元から心臓にかけて圧を感じて疲弊したりするんですね。

……そんな理由から、3rdライブで聴く曲の何割かは「初めて」であり、ライブ自体も「行きたい」という気持ちはあったものの実はけっこう大変だったりしました。

で、私は、仕事の休みが土日ではないのと、年度末が3月であることから、福岡公演参戦は無理だと判断していました。25の休みだけなんとかとって、LVを見るしかないと思ってました。

でももしかしたら担当や推しソロがあるかもしれないと思うと、叶うなら現地に行きたい……!という気持ちは強かったです。

 

……それが、運良く休みがご用意され、往復の航空券がご用意され、小倉付近の宿が一部屋空いていて、チケットのお譲りも頂けることになりました。

それが仙台公演の時期くらいでした。

 

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そこから1カ月くらい、更に色々あって、生きることがしんどくて、福岡に行く数日前についに「自分が生きてることになんの価値があるんだろう」とか考え始めて泣いたりしてたんですね。

だいたいこういう時、人生の幕の引き方を考えたり、雨に打たれたら溶けて消えないかなっていうありもしない期待を抱いたりするんですが、とにかくもう、何もかもを諦めたくなるんです。

本当に、本当にどこにも行きたくなくて有休使って仕事休んだりもしました。

とはいえ福岡公演、お譲りしてくれた人とか、シフト休みにしてくれた人とか色々いたので、それを無にするのは流石に……と思って、そこだけはなんとかしようと思って、当日朝無事にフライトに間に合う時間に起きられました。

 

福岡公演の席はかなり後ろの方で(現地LVという言葉を後で聞いてなるほどなって思った)、後ろにはちょっと悲鳴のうるさかったり、天高くバルログペンラを捧げるキッズがいたり、前方舞台方面の方が軒並み170cmくらいあったので、まあ正面のモニターも見えるかどうかという感じでして、おかげでたまにちょっと思考が空から帰ってきちゃう感じでした。

後半戦の半ば(咲ちゃん)くらいから、「これはレジェかSEMかどちらかまとめてくるぞ……」って思ってたら、SYGのイントロが流れ出したんですね。

 

その時「あっ 私福岡に呼ばれたんだ……」って思いました。

 

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実は今回一番会場で聴きたかったソロが、「ナツゾラRecords」と「Sweep Your Gloom」の二曲でして、福岡でソロやったら生で聴けない……でも聴きたい……この気持ちをどうしたらいいんだ……!みたいな気持ちで、そりゃもうだいぶ前から過ごしてました。

SYGは8割くらいが聴いた人の背中をそっと推してくれて、残り2割くらいは雨彦さんの人生の何処かにむけた曲だと勝手に思っているんですが、私はこの曲には「負担にならないくらいの優しい激励」をもらえる気がしてとても好きです。

私は輝きとか手に入れるタイプの人間じゃないけど、それでも、あの曲の中で多分唯一の命令口調である「一瞬だってもう諦めるな」のフレーズもとても刺さるし、共感のようなものを感じます。

語彙力がご用意されなかったのが本当に残念ですが、「そこそこ生きた男からの応援歌」みたいの、ほんとに、めちゃくちゃやさしい。

 

オリピも揃って、30過ぎの男たちの曲も並び立ちましたが、SYGが一番「日常と隣り合わせ」みたいな雰囲気を感じます。

みのりさんはアイドルという非日常をフルに楽しんでいる感じがするし(それはそれで滅茶苦茶に胸が熱い)、教師としての立ち位置を生かす硲さん、山下さんはどちらかというと先輩→後輩というメッセージの方向性から、ちょっと受け取りに時間が掛かるとこがあります。

(でもあの会場で聴くLearning Messageはほんとに凄まじかったし、日本各地から時速数百kmで移動した点Pの皆様はあの歌で救われたのではと本気で思いました)

信玄さんの曲はとてもかっこいいなと思うんですが、今回みたいに元気がなさすぎるときにちょっと眩しすぎるなっておもったりもします(好きなんですけど……!)

SYGの、ちょっとくたびれた時でも隣にいてくれそうな感じ(まず序盤におことわりから入ってくれるところのポイントが爆アゲなんですよ)、本当に私には心地よくて、「好き…………!!」ってなります。

 

と、ここまで、私のSYG観を語ってしまったんですが、まあ、現地で聴いた時、もう「嬉しい」と「かっこいい」の感情でハートがなみなみと満たされてしまったので、現場での細かいことはよく覚えていません。お前は本当に使えない豚だな。

 

多分みんな多少なりともそうなんですけど、ライブだと、「CDの音源+その人の持っているグルーヴ」みたいなことになるじゃないですか。

雨彦(と笠間さん)もやっぱそうで、CDより力強くて、CDより必死で、それは(聴き手からは想像の範疇を出ないんですけど)「伝えたいという気持ちの先走り」のようで、とてもかっこよくて、他の皆様にももちろんだと思うんですけど、私には届きました。私にも届いていいんですよね?

諦めるなって言われて諦めずに生きていけるかっていったらそんなに強くはないんですが、そのフレーズを現場で聴けた重みを感じて生きていくことはできそうだなって思いました。

最後に曲が終わってライトが消えたとき、横からのスポットライトがまだついてて、右手の壁に笠間さんのシルエットが残ったんですけど、あの瞬間についてはちゃんと私の心にも焼きついています。綺麗でした。

 

なんというか、福岡に行くことを決めたあの日、私は「運命の糸を掴んだ」のかも知れないなって思いました。その糸をなんとか手繰り寄せたから、あの歌が目の前で聴けたんだなって。

来るべくして来たし、生かされるべくして生かされてるんだなって思ったので、その奇跡を信じて、今少し頑張ろうと強く思いました。

 

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長い文章ですが、要は、「雨彦さんの歌で救われたプロデューサーがひとりいます」という記録です。

雨彦さんがデビューしてくれて、声を演じてくれたのが笠間さんで、ほんとにほんとによかった。本当にありがとうございます。

最後の挨拶で「俺が雨彦だし」って言ってましたが、間違いないです、貴方が雨彦さんです。

私はこれからも背中を押すプロデューサーであれるよう、精一杯頑張りたいです。

 

あとチケットをお譲り頂いたり、道を教えて頂いたり、飛行機のチケットとっといて下さったり、気を利かせて仕事を休みにして下さったり、現地で遊んで下さったりした皆様。

本当に本当にありがとうございました。